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感激プロの歌舞伎 中村吉右衛門さんらが紹介



 中村吉右衛門さんらが子どもたちに舞台の面白さを伝える「本物の舞台芸術体験事業」(文化庁、全国公立文化施設協会主催)が八日、南部町法勝寺の西伯小学校(丸山寛校長、四百六十人)で開かれた。児童らは小道具を使った立ち回りを体験したり、本物の演奏や舞踊の鑑賞を通して華やかな舞台表現に親しんだ。  中村さんは、ガマガエル姿からの早変わりで子どもたちの前に登場。「歌舞伎の世界で遊んでほしい」と語り掛け、ポーズを決めて動きを止める「見得(みえ)」や舞台に登場する動物、音楽や効果音など、歌舞伎独特の演出を分かりやすく紹介した。



 子どもたちは、役者が演ずる馬の背中に乗ったり、波の模様を描いた布や差し金で操る鳥など自分たちで作った道具を使った立ち回りに挑戦。また、中村さんが教諭の一人に隈(くま)取りを施すと、何重にも取り囲んで興味深そうに見守った。



 地元に伝わる法勝寺歌舞伎を次代に引き継ごうと活動する「こども歌舞伎」のメンバーも舞台に参加。五年生の木村勇樹君(11)は「せりふや動きが全然違った。中学生になれば大人の歌舞伎をやるので、指導してもらったことは役に立った」と、本物の役者の一挙一動を真剣に見つめていた。



 同事業は、優れた舞台芸術に触れることで子どもたちの豊かな心を養おうと企画。中村さんは「歌舞伎だけでなく、世界に誇れる日本独自の文化があると、実感してもらうきっかけになればありがたい」と子どもたちにメッセージを送った。 



日本海新聞 2006年11月8日


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